SPRING/SUMMER '22
Modern Working Wardrobe:
The Sushi Master
ロンドンでミシュランの星を獲得した寿司レストラン「Endo At The Rotunda」を経営する寿司職人の遠藤和年氏が、細部への心配りの重要性、目的と配慮をもって服を着るべき理由、そして日本文化が自身のスタイルに与えた影響について語ります。
SPRING/SUMMMER '22
Modern Working Wardrobe: The Sushi Master
ロンドンでミシュランの星を獲得した寿司レストラン「Endo At The Rotunda」を経営する寿司職人の遠藤和年氏が、細部への心配りの重要性、目的と配慮をもって服を着るべき理由、そして日本文化が自身のスタイルに与えた影響について語ります。
寿司ほど、細部への心配りを必要とする食べ物はないでしょう。それゆえ、寿司を極めるためには、単なる調理技術を超えた人間性が求められるのではないかとすら思えてきます。つまり、包丁さばきだけでなく、心構えも非常に重要だということです。
日本語のshokunin(職人 )という言葉はまさにそれを表します。英語ではよくartisan(アルチザン)と訳されることが多いものの、その意味合いを完璧には捉えていません。Shokuninとは、“完璧を追求するためにすべてを捧げる人”と言えます。
寿司ほど、細部への心配りを必要とする食べ物はないでしょう。それゆえ、寿司を極めるためには、単なる調理技術を超えた人間性が求められるのではないかとすら思えてきます。つまり、包丁さばきだけでなく、心構えも非常に重要だということです。
日本語のshokunin(職人 )という言葉はまさにそれを表します。英語ではよくartisan(アルチザン)と訳されることが多いものの、その意味合いを完璧には捉えていません。Shokuninとは、“完璧を追求するためにすべてを捧げる人”と言えます。
世界的に有名な寿司職人である遠藤氏が手がけた繊細な料理を味わったことがあるのなら、この言葉が彼にぴったりと当てはまることに疑いの余地はないでしょう。自身の名を冠したレストラン「Endo At The Rotunda」では、樹齢200年のヒノキを使った手仕上げのカウンターから、おまかせで20種類を味わうコースまでのすべてが完璧です。
世界的に有名な寿司職人である遠藤氏が手がけた繊細な料理を味わったことがあるのなら、この言葉が彼にぴったりと当てはまることに疑いの余地はないでしょう。自身の名を冠したレストラン「Endo At The Rotunda」では、樹齢200年のヒノキを使った手仕上げのカウンターから、おまかせで20種類を味わうコースまでのすべてが完璧です。
ワードローブへのアプローチは、料理に対するアプローチと似ているのだと遠藤氏は言います。
「(こと服に関しては)穏やかな姿勢で、目的と配慮を持って着るものを選んでいます。控えめでありながらもスマートで、決して品質は妥協しないこと。見た目が良ければ、気分も良くなるものです」
ワードローブへのアプローチは、料理に対するアプローチと似ているのだと遠藤氏は言います。
「(こと服に関しては)穏やかな姿勢で、目的と配慮を持って着るものを選んでいます。控えめでありながらもスマートで、決して品質は妥協しないこと。見た目が良ければ、気分も良くなるものです」
「日本の都市部で育ち、自分自身のことをとても日本人らしいと思っていますが、日本のスタイルと同様に、私も他の多くの文化から影響を受けています。現代の日本のファッションは、イギリス、ヨーロッパ、アメリカの文化から影響を受けてきて、今ではハイブリッドなスタイルだと思います」
「日本の都市部で育ち、自分自身のことをとても日本人らしいと思っていますが、日本のスタイルと同様に、私も他の多くの文化から影響を受けています。現代の日本のファッションは、イギリス、ヨーロッパ、アメリカの文化から影響を受けてきて、今ではハイブリッドなスタイルだと思います」
「Modern Working Wardrobe(モダン ワーキング ワードローブ)」とはいえ、調理の際にスーツは実用的ではないため、遠藤氏は伝統的な着物を着用します。
「長時間労働なので、着心地と質は非常に重要です。機能的であることはもちろん、西洋文化におけるスーツのように、着物はスマートな印象を与える衣服です。伝統的に職人が着用してきましたし、私の師匠も着物を着ていました。お客様への敬意を示した、フォーマルな仕事着なのです」
「Modern Working Wardrobe(モダン ワーキング ワードローブ)」とはいえ、調理の際にスーツは実用的ではないため、遠藤氏は伝統的な着物を着用します。
「長時間労働なので、着心地と質は非常に重要です。機能的であることはもちろん、西洋文化におけるスーツのように、着物はスマートな印象を与える衣服です。伝統的に職人が着用してきましたし、私の師匠も着物を着ていました。お客様への敬意を示した、フォーマルな仕事着なのです」
しかし、調理場にいないときは話が別です。
「お店の中でも外でも、服装には気をつかっています。店内ではこれと着るものを決めているからこそ、休みの日にはいろいろなスタイルに挑戦できます。料理はファッションと同じように、創造性を表現するものです。休日に料理をしたいとは思わないけれど、少なくとも着るもので自分を表現しています。」
しかし、調理場にいないときは話が別です。
「お店の中でも外でも、服装には気をつかっています。店内ではこれと着るものを決めているからこそ、休みの日にはいろいろなスタイルに挑戦できます。料理はファッションと同じように、創造性を表現するものです。休日に料理をしたいとは思わないけれど、少なくとも着るもので自分を表現しています。」
ポール・スミスの「Modern Working Wardrobe(モダン ワーキング ワードローブ)」について、どう思いますか?
「スタイリッシュで快適、そしてやる気にさせてくれます。高級レストランでの食事にも、ビジネスミーティングにも、友人とパブで一杯する際にも着て行けます。スマートすぎずないけれど十分にフォーマル。フレキシブルなシティライフにぴったりです」
ポール・スミスの「Modern Working Wardrobe(モダン ワーキング ワードローブ)」について、どう思いますか?
「スタイリッシュで快適、そしてやる気にさせてくれます。高級レストランでの食事にも、ビジネスミーティングにも、友人とパブで一杯する際にも着て行けます。スマートすぎずないけれど十分にフォーマル。フレキシブルなシティライフにぴったりです」