そして一段と冷え込むこれからの季節にピッタリなアウターは、トロピカルウールに機能性を持ったフィルムをボンディングすることにより、軽さや透湿・防風・保温といった機能を高いレベルで備えたジップアップタイプ。中綿入りのライニングは取り外しが可能だから3シーズン活用でき、前立て裏にあしらわれたアーティストストライプが、重く単調になりがちな秋冬のコートスタイルにおいて、気の利いたアクセントとして効果を発揮します。
「基本的に、洋服ってTPOでしかないっと思っています。自分を主張するだけではなく、相手のことを考えられるのが大人の条件ですから。そういう意味でポール・スミスのアイテムは、カジュアルでも人を不快にさせない、好感度の高い服だと思いますね」
コート¥99,000、ジャケット¥104,500、トラウザーズ¥38,500、シャツ¥35,200、タイ¥17,600、シューズ¥63,800(すべて税込)
「最近、こういうキレイめのカジュアルを着るようになってきました。ポール・スミスを着ていると、真面目そうに見えますね(笑)。若いイメージがあるけど、カジュアルなのにエレガントというこのスタイルは、僕らのような30〜40歳くらいの世代が着ることで新たな価値を生み出しそうな気がするんです」
そう語る鈴木さんが羽織っているのは、まろやかでゆとりのあるシルエットが特徴的な、ガンクラブチェック柄のチェスターフィールドコート。伊・テシルビエラ社製のウールを使用し、ラグランスリーブのシーム部分にはブラックのパイピング、そして裾や袖口はローエッジ(切りっぱなし処理)で仕上げられています。このローエッジやインサイド・アウトなどのテクニックは、ポール・スミスではよく使われてきたおなじみのもの。
中に着たクルーネックのセーターは、フロントがキャメル、バックがブラックという大胆なカラーブロッキングがポイント。肩から袖口にかけてインターシャ編みでケーブル柄があしらわれており、とても贅沢で手の込んだ1枚です。
「コロナの大流行を受けてビジネススタイルに大きな変化があるなかで、こういったビジネスユースも可能なエレガントなスタイルやアイテムは、もっともっと評価、支持されていくでしょうね」(鈴木さん)
コート¥132,000、ニット¥24,200、マフラー¥16,500、トラウザーズ¥22,000、シューズ¥66,000(すべて税込)