撮影は、ポールの最初のショップを忠実に再現したセットで行われました。キャンペーンには、ノッティンガムのバイヤードレーンにあったショップ、Paul Smith Vetements Pour l’ Homme(ポール・スミスの紳士服)の実物大レプリカの内部や、陳列棚でポーズを取るマネキンを装ったイメージが並びます。
このようなストーリーとともに披露する2019年秋冬コレクションには、伝統的な英国のアウトドアウェアをアップデートした、ユニークなスタイルが溢れています。
コレクションの最初のインスピレーションソースは、厚手のキャバルリーツイル素材を使用した30年代の英国のライディングジャケットです。モダンに進化したクラシックなライディングコートやテーラリング、ウールのオーバーコートにあしらわれたタッターソールチェックは、乗馬ブランケットに由来する伝統的なチェック柄であり、コレクションのテーマに含まれる“英国のカントリーサイド”を表現しています。
16世紀ルネサンスから18世紀のバロック・ロココまでに活躍したヨーロッパの優れた画家たちとその作品を指す Old Masters(オールドマスター) にヒントを得た2019年秋冬シーズンのキープリント、「New Masters(ニューマスター)」は、コレクションを構成する伝統的な要素との対比であり、大胆な色彩と豊かな表情をコレクションに与えます。クラシックな花柄、カラフルなアニマルプリント、デジタル画像のコンビネーションが、ポール・スミスならではの、スタイルとトーンのクラッシュを見事に表現しています。
ウィメンズコレクションも、メンズコレクションとインスピレーションを同じくしています。 存在感あるオーバーコートは、「ニューマスター」シリーズのカラフルな花柄とマッチしています。レオパードプリントのレギンスをレイヤードしたスタイルは、クラシックなプリントに質感やカラーリングの華やかなアクセントを加えます。
温かみのあるフェイクファーのトラッパーハットはメンズとウィメンズで登場し、トラディショナルなネイビーのほか、マスタードやバーガンディなどの華やかなカラーで展開します。
キャンペーンにはまた、自身の最初のショップで撮影された有名な白黒のポールのポートレート(マネキンを抱いた若き日のポール)をなぞらえた、遊び心あるイメージも含まれています。
Photographer: Theo Sion
Stylist: Max Pearmain
Creative Art Director: Ed Quarmby
Hair: Syd Hayes
Make-Up: Hiromi Ueda
Models: Remmington Williams @ The Hive, Jonas G @ TIAD and Benno Bulang @ TIAD