OFFICE SUNDAYS

OFFICE SUNDAYS ポールの帽子コレクション 今回の「Office Sundays」では、ポールのまったく実用的でない帽子コレクションを覗きながら、それぞれのアイテムにまつわるエピソードをご紹介しましょう
ポール自身が認めているように、ポールのオフィスの膨大なアイテムには、幸運を呼ぶラビットを別として、特に意味や理屈はありません。それは今回の「Office Sundays」のテーマである帽子についても言えることです。ポールはもともと帽子をかぶるタイプでもなく、特に自分に似合うとも思っていないのですが、身近に帽子を置くようにしています。それはデザインの参考になるというのも大きな理由ですが、単純に楽しいからということもあります。そして、ポールのオフィスの奥にあるすべてのもののように、今回ピックアップしたアイテムにはそれぞれ物語があります。

ポールがオフィスの記念品を手に入れたすべての場所の中で、この愉快なポーターズ・ハットはどこからやってきたのか最もあやふやです。「実は道で拾ったのです。きっと上海にあるピース ホテルから来たと思うのですが、どうなのでしょう。ナイツブリッジの路上に捨てられていたものの中にあるのを見つけ、あまりにも素敵なのでもらっていこうと思ったのです」

世界中からプレゼントが送られてくることはポールにとって最高に嬉しく、特に時間をかけて手作りされたものはなおさらそうです。ポール・スミスのサイクリングキャップによく似ているこのキャップは、実はポール・スミスのパッケージを使って作られたもので、日本人デザイナーの友人からポールに贈られたものです。

感じよくお願いをすれば望みのものが手に入るということを証明するように、ポールはある夏休み、絵画のように美しいサルデーニャ島を訪れたときにこの愛すべき水平帽を手に入れました。ポールは散歩中、ひとりの漁師とおしゃべりをするようになり、彼が被っていた帽子を褒めました。ポールが語るところによれば、「素敵な帽子ですね」とポールが言うと、「ならば君にあげるよ」と言われたのだとか。この水平帽は今ではポールのコレクションの中で不動の地位を築いています。

The Hippie Hat
サンフランシスコをよく訪れる人でなくてもヘイト・アシュベリー地区を知っているかもしれません。ヘイト通りとアシュベリー通りの交差点にちなんで名づけられたこの地域は、サンフランシスコの歴史の中で非常に重要な役割を果たしてきました。特に60年代のカウンターカルチャー運動の時代には、アートや音楽の発信地、集会所として機能していました。そのヒッピー精神は今も生き続けており、ポールはそこで、パッチワークで作られたこのペラペラのストライプの帽子を手に入れたのです。

The Grandmaster’s Hat
海軍将校の帽子のようにも見えるこの帽子は、実はもっと思いがけないところから来ました。ルイジアナ州ニューオーリンズ発祥の、ヨーロッパとアフリカの伝統を融合させた、葬列にブラスバンドが伴奏する「ジャズ葬」という(もしくは「音楽のある葬儀」呼ぶのが好まれる)風習が由来なのです。ニューオリンズに住んでいたクラリネット奏者の友人からポールに贈られたこの黒と白の帽子は、かつて葬儀の行進を先導したグランドマスターが所有していたものです。
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