Los Angeles
「Postcards from」シリーズ最終回、ポールは太陽の光が降り注ぐアメリカ・ロサンゼルスを訪れます
Los Angeles
「Postcards from」シリーズ最終回、ポールは太陽の光が降り注ぐアメリカ・ロサンゼルスを訪れます
メルローズ・アヴェニューのポール・スミスショップを拠点に、ポールは広大なロサンゼルス中に友人、隣人、デザイナーの仲間たちを得てきました。
「ロサンゼルス編」では、有名な劇場やプライベートスタジオなど、創造性、色彩、エネルギーに溢れる都市・ロサンゼルスを駆け足のツアーで巡るポールの姿を追いかけます。
The Orpheum Theatre
842 S Broadway, Los Angeles, CA 90014
オーフィウム劇場は、ハリウッドを代表するエリアに今も残る歴史ある劇場のひとつです。
1926年にオープンしたこの劇場は、ポールも敬愛するミュージシャン、エラ・フィッツジェラルドやデューク・エリントンをはじめとする、数え切れないアーティストたちのステージやパフォーマンスを上演してきました。
建物のアールデコ調のファサードと鮮やかな配色は、ロサンゼルスで2軒目となるポール・スミスショップをそのすぐそばにオープンするというポールの決定に、大きな影響を与えました。 「劇場が近くにあるのは非常にエキサイティングです。夜には常に多くの公演があり賑わいます。」
近隣環境がショップの魅力を左右するとすれば、2020年にオープン予定のPaul Smith Downtown LAは、非常に魅力的な場所に出来るということでしょう。
Peter Shire’s Studio
Echo Park, Los Angeles
生粋のLAローカル、アーティストのピーター・シャイアーは、ロサンゼルスに溢れる色彩をエキセントリックなアプローチで作品に反映しています。
ピーターはエコーパークで生まれ育ち、ポールは6,000平方フィート(557平方メートル)ある彼のスタジオを訪問しました。 多分野で活躍するこのアメリカ人アーティストは、エットレ・ソットサスが率い80年代に影響力を示したデザイナー集団「メンフィス」の創設メンバーのひとりです。「メンフィス」は画一的なモダニズムに反旗をひるがえし、キッチュさを取り入れ悪趣味との境界線を模索し、ラディカルなデザインアプローチを試みた草分けでした。それはポールの目にも常に魅力的に映りました。
エコーパークのスタジオを拠点に、ピーターは陶器、ティーポット、彫刻、家具などの作品を制作します。今回の短い訪問の際、ポールはピーター自慢のFAEMA(ファエマ)のヴィンテージエスプレッソマシンで美味しいコーヒーもいただきました。 ポール曰く「彼はエスプレッソのスペシャリストです」。
Palace Costume & Prop
835 N Fairfax Ave, Los Angeles, CA 90046
ポール・スミスのメルローズ・アベニューショップから数ブロック離れたところに、ハンドペイントの壁画に囲まれた建物があり、そこが主に映画業界への衣装レンタル専門店として知られるPalace Costume(パレス・コスチューム)です。
パレス・コスチュームのビジネスは60年代にメルローズ・アヴェニューにあった小さなショップからスタートしました。オーナーのメロディーはそこで、珍しいヴィクトリア朝のドレスやショール、ジュエリーなどをハリウッドの俳優やレコーディングアーティストといった顧客たちに向けて販売していました。事業が軌道に乗ると、映画業界の友人たちは彼女に、販売をやめてレンタルを始めるようアドバイスし、以来、ショップは現在のレンタル専門店となりました。
現在メロディーは、各年代やスタイルごとに苦心して整理された珍しい洋服やアクセサリーでいっぱいの、広大な倉庫を取り仕切っています。それは映画業界にとってはかけがえのない資産です。本物の50年代のジーンズを探している?ぜひメロディーに聞いてみてください。60年代のプロム用のドレスは?もちろん真っ先にメロディーのところを訪れましょう。
The Pink Wall
8221 Melrose Ave, Los Angeles, CA 90046
ロサンゼルスに行ったことがなくても、ポール・スミスのメルローズ・アベニューショップを見たことがある可能性は十分にあります。
「現在カリフォルニア中で最も人気のインスタグラム撮影スポットです。文字通り、毎日何百人もの人々が有名なピンクの壁の前で写真撮影します。」
2005年にオープンしたこのショップは、ポール・スミスがロサンゼルスに上陸したことを広く知ってもらうための名刺代わりの意味も込めてデザインされたといっても過言ではありません。
「ロサンゼルスの道は、とても長くまっすぐに伸びています。歩く人はまばらで、皆が車で移動します。だからポール・スミスという存在を確立するためには、そこで確実に目立つ建物にする必要がありました。」
ロサンゼルスの光を浴びながらピンクの壁を背景に写真を撮るために並ぶ人々の日々の光景は、そう願ったポールの夢が現実になったことを物語っています。
「Postcards from」の全4話はこちらでご覧いただけます。
Special thanks to all the locations and people featured in this film.
Directed by Jim Pilling
Produced by Vidsett